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漢方薬局・温灸院のみやかわ漢方堂

漢方薬や鍼灸治療に関する豆知識を中心に、皆様のお役に立つてるような
話題をコラムにてお伝えしていきたいと思っております。

坐骨神経痛

近年は、坐骨神経痛や慢性の腰痛が多くなっています。原因は、腰を使うことが少ないためでしょう。そのために、姿勢が悪くなり、さらに腰の蝶つがい(背骨が骨盤に載っているところで、一番動くところ)がさびて、とどのつまり、腰が痛くなったり、重くなったり、そこから太ももの後ろが痛かったり、足がしびれたりしているようです。

流れる水は腐らない、開け閉めする扉はさびつかないと言われますが、まさにその通りです。病気の初めは、流れが悪くなって身体が調子悪くなる、というわけです。

なぜ腰痛や座骨神経痛が多くなったかというと、歩くことが少なくなったからでしょう。クルマや、自転車で移動することが多くなり、今ではどの駅にもエスカレータがありますから、階段をのぼることも少なくなっているようです。かくして、どんどん足腰が弱くなって、腰痛や坐骨神経痛が多くなったのだと思います。

やけに足がだるい、つかれる、慢性的に腰が重い、足先がしびれる、このような症状が坐骨神経痛の予兆ですので、一番のみどころは、ふくらはぎです。コリコリしていたり、冷たくなっていたり、夜中につったり。覚えのある人は、急いで手当してください。

じっくり温める、適当な運動をする、ストレッチをする、マッサージをしてもらう、鍼灸治療をうける。

B群ビタミンが欠乏してもおなじような症状がでますから、アリ○ミンのようなビタミン剤をのむのも良いでしょう(食事を見直さねばなりませんが)。

どんな病気には予兆があります。その予兆段階で、治療したり予防すれば、大抵の場合、早く、簡単に治ります。実際に発症してからでは、治療するのは大変です。判っていることなんですが。慢性の腰痛や座骨神経痛は、長い時間かかって蓄積された錆ですから、丁寧に取り除いていくしかありません。その錆びは深いところに在りますので、鍼の最適応症です。マッサージとか入浴では浅いところの錆びしかとれませんので、完治は難しいでしょう。ましてや、電気を照射するていどでは、錆のところには到達しないので、あまり改善しないと思います。

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