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■みやかわ温灸院 院長のブログ

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東福寺展

 

 東京国立博物館の東福寺展に行ってきました。

 この手は約2メートル。元は15メートルの釈迦如来坐像のもので、本体は火事で焼失しましたが、手だけ残ったというものです。圧倒的な大きさで、今回の展示物の中でピカ一でした。

 よくみると、親指のところに水かきがあります。他のゆびにもあるのですが、如来さまには、おおくの人を救うという意味をこめて水かきがあるそうです。

 生命線は短く、中国式の手相学の影響をうけていないようです。

 写真でもわかりますが、圧倒感は現物をみないとね。

天回医簡とどく

  中国医学古典の最古と思われるのが『内経』。今に伝えられていますので「伝存文献」といいます。時間の推移とともに、誰かしらの思い入れが介入して、ゆがめられている可能性があります。

 それに対して、古い時代の陵墓などから出てくるのを「出土文献」といいます。素のままの文献ですから、ゆがめられを怪しむことなく読むことができます。

 写真は、馬王堆医書、張家山医書に次ぐ、天回医書の写真・翻字です。全貌を見ることができるのは、これが最初です。A3版より少し小さいぐらいで、圧倒的な風貌をしています。

 『内経』より古いものです。丸山先生も島田先生も見ることができない資料が、目の前にあるのです。めくるのが楽しみです。



陳建一さん死去

  昨日、中国料理の陳建一さんが亡くなった。昭和31年生まれなので、同じ年齢。早生まれだから、学年は一つ上。料理の鉄人というテレビ番組で有名になる。息子さんの建太郎が後を継いで、ときおりテレビでみかけます。

 50年前では、高校行かなければ、就職するか、専門学校に行き、美容師、理容師、調理師になるのが道でした。鍼灸師も同じかもしれません。鍼灸学校の中に、高卒の資格をとるコースもあったようです。つまりは、仕事としては、下のほうに思われていたのです。手に職をつけるといって、頭は要らないと思われていたのでしょう。

 今では、調理師や美容師は、世間の評価は高くなっていますが、鍼灸師はさほど高くなっていません。テレビの影響で、調理に知性が、美容に美的センスが必要であることが明らかになったためかも知れません。NHKで、なんどか鍼灸をとりあげてくれているようですが、一石を投じても波が立たないのは、なにがどうなっているのでしょうか。

ごっしゃぐ・まで・ふだ

  ふと「ごっしゃぐ」という方言が、浮かんできました。怒ることです。怒られることは「ごしゃがれる」といいます。父方の祖父は、みる毎に「くさま〜」(貴様)といって怒っていました。語源はわかりません。

 ついでに「まで」を思い出しました。丁寧なことです。「ま丁寧」の略だとおもいます。「までに塗る」「までに作る」と使います。

 ついでに「ふだ」まで思い出しました。多いことです。「ふんだん」の略だと思います。「髪の毛がふだ」と使います。

別府のすずり

  大分で経絡学会(もしくは伝統鍼灸学会)があったとき、もしくは首藤伝明先生の塾で特別講師をしたとき、宿泊先の別府亀の井ホテルの近くを歩いていたら、硯屋さんをはっけん。その時に買ったすずりです。未使用元箱入り。

 製造元は大塚磊々堂で、製作者は大塚真彰とのこと。?で調べてみると、今は娘さんが3代目で店をやっているよう。祖父が作ったすずりを売っているとのこと。

 父親は、筆字が上手でした。誰にも習っていないのに。年賀状は、筆字で、時には賞状書きもしていました。それを見ていたせいかも知れませんが、筆、すずり、墨に、何となく惹かれるのです。

 



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