■みやかわ温灸院 院長のブログ
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見て見ぬふり
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ある日の都電の社内。高齢の女性が立っていたので、スマホに熱中している女子高生に、席を譲ってくれるようにたのんだら、了解してくれたので、高齢の女性に、どうぞといったら、「いいです、大丈夫です」といいました。次の停留所で降りるかもしれないので、女子高生にはそのまま座ってもらうことになりました。
次の停留所では、高齢の女性は降りず、女子高生の隣りの中年の女性が降りました。ならば、次降りますから私の席にぞうぞ、と言ってくれればいいのに。
なんと、その中年の女性の席に、かの高齢の女性がそそくさと座りました。ならば、譲ってくれたときに坐ればいいのに。
なんだか、もやもやした、席譲り劇でした。
結局、自然の流れにまかせていればよかったわけで、お節介した自分がお邪魔だったのかも。やはり、お花盗み事件と同じように、見て見ぬふりが良かったのかも知れません。
2024年 7月 25日 朝乃山
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お相撲さんの朝乃山が膝を痛めて休場。 手術を要するとのこと。 2〜3場所休むとすれば、番付は三段目まで落ちるとのこと。 コロナの時に、懲罰で6場所休場で、三段目に落ちたのに。 つくづく、波乱万丈。 味わい深い人生。
とんとん拍子がはハウス栽培とすれば、朝乃山はまさに雑草。 引退後がかえって楽しみです。 大分の悪童だった龍二が、大関の千代大海になり、九重親方になり、相撲協会の役員になっているのですから、人生の幸不幸、善悪は、予測不能。
しかし、手術した後の、リハビリは大変だろうし、本場所の土俵に戻るまでも大変だろうね。 復活したときは、国技館にみにいきたい。
2024年 7月 19日 高校野球予選
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夏の甲子園の県予選が始まっているらしい。故郷の宮城県の結果が新聞に掲載されました。連合チームとして、2校・3校くらいは聞いたことがあるが、写真では5校の連合チームである。驚いている場合では無く、神奈川県では7校の連合チームもあったらしい。
東北の田舎だから5校連合だと思っていたら、人口の多い神奈川がそれ以上だったのであるから、高校生が減っているからというだけではなく、野球部に入る学生が少なくなっているのだ、と考えられる。
中体連では、20競技のうち、部活動のすくない9競技をおいおい廃止するという。水泳、ハンドボール、体操、新体操、ソフトボール男子、相撲、スキー、スケート、アイスホッケー。
時代にあわせて、部活動も、変わっていくんだなあ。
2024年 7月 11日 風邪ひき
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第二孫につづいて、第三孫も風邪をひいた。遊びに来てコンコンと咳されては、いつかは洗礼に合うだろう(と戦戦兢兢である)。
最大の防衛策は、経脈説でいえば、衛気を正常にし、三焦に負担をかけないことである。つまり、よく寝ること、腹八分目。
養心説でいえば、心静かを保つこと。さすれば、真気が安定する(ホメオスタシスが維持される)。
さて、この2説で、この荒波を乗り越えられるか。
2024年 7月 1日 骨を折る
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山脇東門の『東門随筆』に「骨を折る」という表現が3カ所ある。「力を尽くす」「苦労する」というような意味である。
たとえば、「畢竟、後世家と称する医は、骨を折りて穿鑿せざるゆえ、其の技、精細ならず」「本邦、近世にも、名医と称せされたる人余多あり。皆宋後の療治を取りたるものなれど、一体皆骨を折りたるものゆえ、格別の事どもあり」という。
和田東郭の『腹診録』には「工夫」ということばが5カ所でてくる。よい方法や手段を見つけようとして考えをめぐらせることで、「骨を折る」に近い意味がある。山脇東門・和田東郭という最高レベルの医者は、世襲であったにせよ、日夜研鑽を積んでいたと思われる。
医療であるからには、厳密に、かつ精細に治療しなければならない。安直に習って、安易に治療するような者・風潮は、批判されてもしかたない。
2024年 7月 1日