みやかわ漢方薬局は、とくに女性のための漢方をめざしてしています。診察室併設。女性スタッフ対応。東川口駅徒歩2分

漢方薬局・温灸院のみやかわ漢方堂

■みやかわ温灸院 院長のブログ

過去の記事はこちらから→「鶯谷書院

離島ぐらし

 ここ2か月、半径500メートル以内が生活圏。これは、母方の実家の、離島ぐらしとおなじではないか。

 人を押しのけて電車に乗る必要もないし、見苦しい人々を見ることもないし、講義、講演も無いからおじけることもないし。実に平穏な2か月でした。これも、離島ぐらしとおなじではないか。

 離島に住んでいないけど、離島暮らし。

 生活習慣も乱れないし、こころも平安で、このまま行ったら天寿を全うできるな。と思っているところ。祖父は89歳、祖母は91歳。母は90歳。父は67歳。母方の血筋を引けば、間違いない。

 というわけで、自粛解除は、良し悪し入り混じった心境です。

 

仁斎の書



 わが家に、新人さん。伊藤仁斎の「居易以俟命」(易に居して、以て命を俟つ)が来ました。力強くて良いですねえ。

『中庸』のことばで、「君子居易以俟命、小人行険以徼幸」(君子は易に居して以て命を俟つ。小人は険を行い幸を徼む)、つまり君子は安全な所にいて運が巡ってくるのを待ち、小人は冒険をして幸いを求める。

 単純に、安全な所といえばシェルターの中。そういうところで、ただ天命を待つことを、仁斎が願うわけがない。どのように解釈したのか、知りたくなりましたが、仁斎に『中庸』の注釈書は無いから、『論語古義』ほかの著作から探すほかない。

『論語古義』顔淵篇「死生 命あり」に、「天命はおとなしく甘受しなければならぬ。人事は尽くさねばならぬ。天命をしる者は、自分の力を尽くしたうえで、ひとすじの毛ほどの期待をも天命に対して持ってはならぬし、怨みをもってもいけない。」という解説がありました。

 君子は心安らかな境遇(人事を尽くし、一点のくもりがない心)で天命を待つべし。
 小人は心険しき境遇(中途半端で、曇ったこころで)で幸福を追いもとめる。あかんよ。
 おそらく、こんな気持ちを込めて、書いたのだろう。ふむふむ。

【追記】
 なにやら良い墨の香りがするのです。300年も前のものなのですが・・・







 
 

不要不急

 レナウンが倒産。
 30歳くらいの頃、ブランドの1つ、ダーバンは、あこがれでもありました。ちょっと上のクラス。
 不要不急でいえば、買わないかな。デパートをはじめとする贅沢業界も、苦しくなりますね。コロナ以前でも大変だった。

 福薗亡くなる。
 井筒3兄弟の長男。この前、2男の逆鉾も亡くなったし。3男だけ残って、つらいだろうねえ。同年代なので、ショック少し。

 衛生学園。
 6月から衛生学園で臨床実習の手伝いはじまる。6月だけ4回、1時間目から。満員電車いやだなあ。ということで、前日泊することにしました。満員電車のぎゅうぎゅう感はすきなのですが。

 不要不急。
 わが鍼灸業界はどうなのだろう。と案じている場合でなく、この間に閉じられた、陳腐な鍼灸を、開かれた、モダンな鍼灸にしてみたい。開かれて、モダンのヒントは、山脇東門「東門随筆」に在り、と思って、せっせと読んでいます。

東門随筆

右は、山脇東門の「東門随筆」。日本で最初に解剖をした山脇東洋のむすこさん。ご本人も解剖をしています。

 昨夜、10時ころまで校正していたのですが、どこまでやったか印をつけていないので、あ〜、と苦悶している最中。

 基本的態度は、物事は曖昧にしないで、きちんと突き詰めようよ。ということです。中国医学の最大の欠点があいまいですから、なるほどです。

 たとえば、「医は意なり」といい、治療はことばで説明できないものだという人がいるけど、説明できるところまで説明すべきではないか、と言っています。脈診はわかるのに時間がかかるからといってあいまいにする人がいるけど。鍼は気だとかいって分かった風なことをいう人がいるけど。東門先生は、こういうことが嫌いだったようです。

 中身的には、今まで読んだ中で、一番すきです。和田東郭の『蕉窓雑話』もいいと思ったけど、もっと相性がいいかも。

 『蕉窓雑話』の中で、始めに入手した鶴の絵は、その時はいいと思ったけど、あとから絵の見所をおそわり、実際の鶴を観察したらば、いいと思ったその鶴の絵は見るに堪えない。というような話があります。

 教訓「止まるな!」。「東門随筆」は目覚めさせてくれます。



 

温かに見守る

 コロナに関して、政府は一生懸命やっているのに、サポーターがうるさい。昔の言葉で言えば、外野がうるさい。1票入れて預けた人達の奮闘ぶりを温かに見守るのでいいと思う。
 
 元知事というのが、しったかぶりで、(今風にいえば)いたい。しかし、そういう商売なのだから、温かに見守ることにしています。

 わーわー言って楽しい人と、それを聞いているのが楽しい人はいいけど、ぼくはどちらもしんどいから、できる限り、見ない、聞かない、言わない、のお猿状態です。

 その間に、部屋の中と、頭の中を片付けています。意気込みの割には、進まないのですが。

ページ先頭へ▲

〒333-0802 埼玉県川口市戸塚東1-1-32 みやかわ漢方薬局・みやかわ温灸院
TEL:048.295.3211(代表) FAX:048.295.3029