みやかわ漢方薬局は､とくに女性のための漢方をめざしてしています。診察室併設。女性スタッフ対応。東川口駅徒歩2分

東洋医学では、「人間は天地自然の力で生かされている」とし、自然に向き合い、溶け込むことは、とても大切だとしています。太陽にあたり、夜気をうけ、風に吹かれ、砂塵をかぶり、寒さに凍える。これらの自然現象を肌に受けて、丈夫になり、強靱な身体が作られているわけですから、もしこの試練から逃げようとしているならば、不健康・病気になるに違いありません。運動したり、食べ物を選んだり、薬を飲んだり、いろいろな健康法がありますが、「自然に向き合う」というのはもっと根本的な健康法といえます。桜の花がきれいなのは冬の寒さを越えたからで、秋の果物はおいしいのは夏が暑かったからだといわれています。実に単純な理屈です。つまり、健康は目の前にあるわけで、高い器械を買って、遠くまで行って、悩み、苦労して、獲得する必要はありません。天地自然の気を享受する、これが最も根本的な健康法です。これ以外は、小賢しい人智を振り回しているだけ、あるいは振り回されているだけです。そろそろ目覚めてはどうでしょうか。

たとえば、夏は「日に当たる」ことが重要とされています。日中は暑いとか、日に焼ける、そういう理由で避けていませんか。もしそうだとすれば、秋に風邪を引いたり、冬に身体の痛みが発生します。風邪をひいてからじたばたし、痛くなってから騒ぐのは、子供じみています。

もし、風邪を引きやすい子供がいたら、問題は夏の過ごし方にあったわけです。ことし、何度も風邪を引いた人は、夏の過ごし方を考え直す必要があると思います。今、赤ん坊がいる方、これから産まれる方は、よ〜く覚えておいてください。子供の病気は、ほとんど親が作っていると言われていますが、まさにその通りです。子供はペットではありませんから、時には鍛錬することも考えなければなりません。

東洋医学は、半年先のことまで考えた、思慮に富んだ奥深い医学です。その智慧は、傾聴すべきであります。