患者さんから「どうしてはり灸で逆子が治るのですか?」ということをよく聞かれます。残念ながら具体的なメカニズムははっきりわかっていませんが、研究をしている先生たちによると、“はり灸によって、血流がよくなること”がポイントのようです。
基本的には足にお灸をしますので、足の血流がよくなります。そのことが子宮の血流に影響を与えて、子宮の筋肉の緊張がやわらぎ、赤ちゃんの動きが起こりやすくなるといわれています。
はり灸の刺激が赤ちゃんをまわすのではなく、お母さんのからだを整えて、赤ちゃんが動きやすい環境を作るためのはり灸治療です。
28週ごろに逆子が問題になることが多いですが、病院で逆子といわれたらなるべく早めに来院されることをおすすめします。
お灸は熱くなく、ほんわりとあたたかいものです。治療をうけるだけでなく、家でもお灸をつづけることが大切なので、自分でできるお灸のやり方をお教えします。
また食べ物や足の冷え対策など、からだを冷やさない工夫も大切です。はり灸がはじめての方でも心配せずにご相談ください。